こんにちは! 編集長KTAです。




入社したての方だと当社の新人のように電話に出ること自体に不安を持っている方も多いのではないでしょうか? 電話にも会社独自のルールは存在するかもしれませんが、一般的な電話のマナーやルールが存在します。 本章では電話対応の基礎やかける(うける)側それぞれの流れと会話のやり取り(ロープレ形式)でお届けをしてまいりたいと思います。
しっかりと電話応対ができるようになって、一流のビジネスパーソンになれるお手伝いができれば幸いです。 ビジネスマナーに関しては別の章でも取り上げています。
そちらの記事を参考にしながら、本章を見ていただくとより理解度が上がると思いますので是非ご覧ください。
初めに
電話では声のトーンや話し方がとても重要になってきます。 なぜか? 対面による会話とは違い、電話ではお互いの表情がわからないからです。 電話の印象が『冷たいな』とか『怒ってる?』とか声の印象だけで損をしてしまう可能性もあるのです。 その為その点に意識をしながら話して頂くと良いでしょう。 対面時と比べ『少しトーンをあげて話す』とか、『少し大きめに話す』ことを心がけておきましょう。
それではケース毎に電話のマナーを見ていきましょう。
電話をかける際のマナー
以下ポイントは電話をかける際のマナーを簡潔にまとめた流れですので各項目毎に肉付けをしていきたいと思います。
- 特に新人の頃は緊張し、何を話す為に電話をしたのか忘れてしまう事もしばしば見受けられます。メモなどを残し最低限聞くべき事、話すべき事をまとめ電話をかけるようにしましょう
- お客様の営業時間内にかけるのがマナーです
- やむを得ない事情でどうしても営業時間外に電話をかける際は、その理由をしっかりと相手に伝え取り次いで頂きましょう。
- 直接の番号を知っていたとしても時間に関するマナーは変わりませんのでご注意下さい。
- 「朝早くに申し訳ございません。」「夜分遅くに申し訳ございません。」と名乗ってから話始めるようにしましょう。
- 電話かけた方が、会社名と氏名をセット名乗るのはマナーです。名乗ったうえで話を始めていきます
- 電話口の方=電話をかけたい相手とは限りません。必ず「○○様お願いします。」「○○様お取次お願い致します」「○○様いらっしゃいますか」など電話をかけた相手の名前を伝えお取次いただく事を心がけて下さい
- 電話口の方が名前を名乗らない場合も、名乗った場合でも取り次いで欲しい方の名前を伝えるようにしましょう
- 鈴木様、佐藤様など複数いらっしゃる可能性がある苗字の方に電話をする場合は特に名前も忘れず頭に入れておきましょう。
- 再度あなたの会社名、氏名を名乗り用件を切り出していきます。
- POINTは相手の時間を割いているという気持ちを忘れない事!「○○の件ですが少しだけお時間よろしいでしょうか」「お忙しいところ恐れ入ります、先日お打ち合わせさせていただきました○○の件でお電話させて頂きました」など
- 用件を簡潔に伝える
- 先方も電話以外の業務が多いはずなので長々と結論がない話は避けましょう
- 長くなる場合は、再度時間を改め時間を作っていただく事を意識するようにしましょう
- その場でアポイントをとり、しっかりと話を聞いていただける場を設けて頂く事をおすすめします
- 改めて電話する旨お伝えする。その際はあなたから電話があった旨を話したかった相手に伝えてもらう。
- 簡単な内容であればご伝言頂いても問題ないでしょう。ただし、電話口の方の手間も少し取るので、しっかりとお礼を伝える事を忘れないようにしましょう。相手と電話ができる時間帯を確認しておくのがベストです。
- 基本的には電話をかけた側が先に切るというマナーがありますので意識をしておくと良いでしょう。
- かけた側がなかなか電話を切らない場合もありますのでその場合は5秒ほど待ってからそっと電話を切りましょう
- 電話を切る際は、受話器を置く前にまず指でフックスイッチを抑え電話を切ります。電話が切れたのを確認後受話器を置けば間違いないでしょう
- 受話器を置く際の”ガチャ”という音は電話の相手にとっては気持ちの良い音ではありませんので相手への配慮という意味でもしておくべきでしょう



新人さんは台本を見ながらお客様役をやってみてね
電話応対のやりとり例(ロープレ方式)



総務部の鈴木様をお願いできますでしょうか


本日ご在席されてらっしゃいますか?

確認致しますので少々お待ちくださいませ
~1分後~

鈴木ですが、本日は終日外出の為戻る予定がないようです。
明日出社後に折り返しお電話する様に申し伝えますがいかがでしょうか?
もしくは私が代わりにご用件承りますがいかがでしょうか?

そのようであれば至急お伝えしたい事がありましたので、鈴木様の携帯電話番号を教えていただけますでしょうか。
直接お電話させていただきたく思うのですが。

個人の番号をお伝えすることはできませんので、お急ぎであれば本人に確認をし必要であればこちらから折り返しご連絡させていただきますがよろしいでしょうか?

念のため私の番号をお伝えしてもよろしいでしょうか?





お電話いただきありがとうございました。それでは失礼致します。

~ロープレ終了後~


電話を受ける際のマナー
メモを必ず用意する
- 先方の会社名、名前、用件を記載し、取り次ぐ相手に漏れなく伝える
コールにはなるべく早く受話器をとる
- 3コール以内には電話に出るようにしましょう。コールが鳴っている間、相手を電話の向こうで待たせてしまっているという意識はとても大事だと思います。
- 3コール以上待たせてしまったら一言「大変お待たせしました。株式会社○○です」と言葉を添え会話を始めれば相手へ悪い印象を与える事なく会話に入っていけると思います。
電話を受けた際
- 「お電話ありがとうございます。株式会社○○の山田が承ります。」と出るのが基本です。
- 会社独特の言い回しがあれば、その指示に従い通話いただく必要があると思います。
電話を取り次ぐ際
- 「○○部、鈴木ですね。少々お待ちください。」と部署と名前を確認し、保留にする事を忘れないようにします。
- 鈴木さんの手が空いていれば用件を伝えて取り次ぎをします。
- 鈴木さんの手が空いていない(見つからない、不在)場合、折り返し電話をさせる旨伝えていただくか代わりにあなた伝言を承る旨お伝えしましょう。
- 保留にした電話をそのまま放置してはいけない
- 相手から急ぎの用件だからと言われたとしても、鈴木さん個人の番号を伝えてはならない
“そっと受話器を置き”電話を切る
- かける側も受ける側も”ガチャ”と電話が切れる音を聞くのは気持ちよくありません。
- そっと受話器を切ることを心がけてください。
補足
- 相手が名前を名乗らなかった場合
- 「恐れ入りますがお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
- 相手の声が聞き取り取りずらい場合
- 「申し訳ございません。こちらの電話が遠い様で、もう一度伺ってもよろしいですか?」
- 相手の名前が聞き取りずらい場合
- 「失礼ですが、お名前の漢字教えていただけますか?」「どのような漢字か教えていただけますか?」
- 電話を取り次ぐ場合は必ず相手の会社名や氏名は必ず確認するようにしましょう。何度も聞き返さなければならない時は相手への気遣いを忘れず丁寧に確認しましょう。
上記の例に出ていた『恐れ入りますが』『失礼ですが』などの “クッション言葉” を上手に活用すれば相手へ伝える表現を柔らかくできますので是非マスターしておきましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか? 実践編とはいえ実際に初めてお客様に電話をかける時や受ける時はやはり緊張するものです。 相手に失礼が無いようにしっかりと電話のマナーを身につけて早く信頼されるビジネスパーソンになれるよう頑張っていきましょう。
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