こんにちは!
編集長KTAです。
ビジネスシーンにおいてよく耳にすることがある「メラビアンの法則」ってご存じですか?
実は”当たり前のようににできている人” もいれば「うーん・・・」という人もいます。

新人社員研修でもこの「メラビアンの法則」を参考にしている企業もあるみたいだよ!

初めて聞きました・・・
普段のコミュニケーションの時に仕草や表情、声のトーンやボリュームって意識してますか?
相手に『効果的に伝わる言語は何か』を実験において検証したのがこの「メラビアンの法則」というわけなのです。
この「メラビアンの法則」をしっかり理解し、ビジネスシーンだけでなく、さまざまなシーンで活用いただければ
あなたの良さを最大限に引き伸ばせる効果にもなりますので是非最後までお付き合いください。
- 『メラビアンの法則』とはどんな法則なのか?
- コミュニケーションを円滑に行う為のポイントは?
- ビジネスシーンにおいてはどう活かせるのか?
にフォーカスしてご紹介をしていきたいと思います。
私が面接官という立場で100人以上の応募者を見て感じた『得する印象や損する印象』、普段のコミュニケーション、ビジネスシーンにおける相手との関係構築の参考になるよう少しでも皆さまのお役に立てると幸いです。
メラビアンの法則とは何か?
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアン氏が提唱した実験の結果を見解の根拠としています。
メラビアン氏は、誰かとコミュニケーションを取るとき、言語・
結果、
言葉よりも、態度や表情の方が聞き手にとって印象が強く残った結果になりました。
「視覚情報」(Visual)55%
「視覚情報」=身だしなみ、見た目、表情、仕草
「聴覚情報」(Vocal) 38%
「聴覚情報」=声の大きさ、話し方、スピード
「言語情報」(Verbal) 7%
「言語情報」=言葉の内容
また頭文字をとって、別名『3Vの法則』とも呼ばれています。
このメラビアンの実験結果だけを読むと視覚から得られる情報が55%も占めている為『人は見た目が1番重要なんだ。そして見た目がしっかりしていれば言動が伴っていなくてもいいんだ』と誤解されがちですが、実はそうではありません。
「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」とが伴って初めて相手に伝わります。
「メラビアンの法則」でいう「3V」の一致こそが、コミュニケーションを円滑に進めていくうえでとても重要な要素になってきます。
また、非言語コミュニケーションを上手に使いこなすことでビジネスの幅を広げることは十分可能でしょう。
コミュニケーションは2種類の言語で構成されている
言語コミュニケーション
言葉のみで構成されたコミュニケーションのことです。
伝える方法は言葉のみとなります。
言葉以外の感情や想いををうまく言葉にできなければ相手に思いが伝わらないことがある反面、正確な言葉を使い明確に情報を伝えることができます。
非言語的コミュニケーション
言葉以外の要素(聴覚・視覚)で伝えるコミュニケーションのことです。
人の五感に訴えかけるコミュニケーションを相手に促します。
具体的には表情や視線、ジェスチャー、見た目、声のトーンなど、言語コミュニケーションと組み合わせることで相手によりわかりやすく伝えることができます。
非言語コミュニケーションがないと伝わらない?
メラビアンの法則によるとコミュニケーションを取る際に相手への印象に与える影響は、非言語コミュニケーション(聴覚・視覚)だけで93%とほとんどを占めており、影響が非常に大きいことがわかりました。
態度や表情、声のトーンなどの非言語コミュニケーションは、言葉ではつたわりづらいことを補ってくれる重要な役割を持っているといえます
また、『93%』という数字ばかりに意識が向いてしまい “人は見た目が9割” という言葉をよく耳にしますが、これはメラビアンの法則においては間違った解釈と言えます。
メラビアンの法則は、ある特定の状況下で行なった結果なので、すべてのコミュニケーションで当てはまるわけではなく、見た目を良くすれば良いということではありません。
コミュニケーションを円滑に行うポイント
「メラビアンの法則」から学ぶ
『3V』を一致させる
「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」に矛盾があると正しく伝わりません。
例)「笑いながら叱る」「不機嫌そうにありがとうと言う」など、言語と非言語が矛盾している場合、聞き手は混乱してしまいますよね?
非言語の割合が大きくなってしまいますが、できるだけ矛盾がないように振るいましょう。
それが伝われば、その後の対策方法や改善提案なども聞き入れてもらいやすくなります。
非言語コミュニケーションを意識的に使うようにする
先ほども述べた通り、相手への影響は間違いなく非言語コミュニケーションの方が強いので、うまく使いこなしていきましょう。
感謝を伝える「ありがとう」という言葉を伝える場合を例にあげてみます。
- 無表情で「ありがとう」とのみ伝える
- 「ありがとう」と伝える時に笑顔で会釈を行う
2つの例の場合、どちらが相手に気持ちが伝わるでしょうか?
明らかに後者「2」ですね。
「ありがとう」と思っていても相手に気持ちが伝わらなければ、本意を誤解されてしまう可能性も十分にあるので意識をして使っていきましょう。
「メラビアンの法則」を使いこなす
ここまでで相手に伝わるコミュニケーション方法を学んでいただいたと思います。
いよいよ次は「好印象」を与えるためのコツを学んでいきましょう。
“笑顔”を意識【視覚情報】
笑顔はポジティブな印象として受け入れてもらえます。言葉ではポジティブなことを言っても、無表情では話している内容が伝わりづらいですよね?
物事を肯定するような場面でも笑顔は絶対的に効果ありです。共感するときは「私もそう思う」、褒めるときは「よく頑張ったね」、お祝いするときは「おめでとう」と、笑顔で伝えてあげることで言葉に視覚情報の要素である”笑顔”が乗り、肯定度合い高めてくれます。
“トーン”に気を付けて話す【聴覚情報】
聞き手に良い印象を与える話し方とは、相手や場所に合わせた聞き取りやすいトーンを意識し、抑揚をつけて話してみましょう。話に抑揚がないと、”言葉” は理解できても話の “内容” までは入ってきづらくなってしまいます。
話の内容はともかく、聴覚情報として話し方や声のトーンはとても重要です。
“伝わりやすい言葉”を使う【言語情報】
まずは正しい言葉を使うことを意識しましょう。しかし決して難しい言葉を使う必要はありません。
メラビアンの法則では言語情報はわずか7%と低く、言語よりも非言語のほうが重要視されるということを何度もやってきました。
ただし、そもそも話の内容が伝わりづらければ意味がありません。相手に誤解されないようにするためにも、伝わりやすい言葉を選び、抑揚や表情、トーン等で表現しながら伝えるようにしましょう。想いや気持ちを言語化するのが苦手という人もいると思いますが想いや気持ちは視覚や聴覚に訴えかけるようにすれば問題ありません。
ビジネスシーンにおける『メラビアンの法則』活かし方
面接(応募者)編
面接においてはまず第一印象が重要になってきます。
面接官は ”あなた自身” を見ています。
あなたの職歴や資格情報はその次といってもいいでしょう。
そのため、良い第一印象を与えられるように学んでいきましょう。
※面接は面接の前から始まっていますが、本章では割愛します
第一印象(視覚情報)
身だしなみ
- 髪型(ボサボサ、長髪、奇抜なカラーはやめましょう)
- ヒゲ(職業によってはいいかもしれませんが、ヒゲは剃っておくことをお勧めします)
- 服装(シワのないスーツ、ワイシャツ、磨いている革靴)
- 爪(長すぎると不潔にみられますので、適度に切っておきましょう)
- 香水(あまりきつい香りは悪印象を与えてしまいます)
姿勢
- 上に引っ張られている感覚で立つ(座っている時も同様)
- 背筋を伸ばす
- 胸を張る
- 顎をひく
表情
- 目に光が入るように自然に見開く
- コロナ禍のマスク着用時に関しては、マスク越しでも笑顔がわかるように少し強調しましょう
- 相手の目を見て話を聞く
- 笑顔を意識する(ネガティブな話のときは笑顔は逆効果なのでNG)
身振り、手振り
- 動作、ジェスチャーを交えると印象に残りやすい
- 立っている時は両手は前に組みます(左手を右手の前に組むと良いでしょう)
- 座っている時も両手は前に組みましょう
第二印象(聴覚情報)
挨拶
- 語先後礼を心がける
- 必ず相手の目を見る
- 明るく元気よく
- 最後にお辞儀
言葉遣い
- 相手を不快な気持ちにしない事
- 敬語の使い方
- 場面に応じ言葉を使い分ける
- 声の大きさ、テンポ
話し方
- 大きすぎず小さすぎず
- 速すぎず遅すぎず(相手のペースに合わせる)
第三印象(言語情報)
簡潔に話す
- 相手からの質問には”結論”から話始めましょう
- だらだらと長い話は聞き飽きてしまいますので、良い印象を与えません
- 限られた時間の中で面接をしてくれているという意識を忘れずに
面接当日はいつどこで誰に見られても恥ずかしくないような振る舞いをいつも以上に心がけておきましょう。
面接(面接官)編
逆にあなたが採用面接をする立場の方だった場合にもこの「メラビアンの法則」を意識することで応募者からの印象を上げることができます。
限られた時間の中で応募者の ”情報” を見極め面接を進めてければなりません。
また、昨今のオンラインによる面接も増えてきており通常の面接で得られる情報が少ないのも事実でしょう。
「メラビアンの法則」を意識し、使いこなすことで応募者に安心感や説得力のある会話、応募者の ”素” を引き出していくことが重要ではと考えます。
面接官としての心構え
まずは相手への敬意はしっかり払いましょう
あなたの言葉一つで、相手からの印象が大きく変わり採用に有利な状況を作れるはずです。
まずは応募者の緊張をやわらげ、本心を語りたくなるような環境を作りましょう。
応募者は複数社の面接を受けています。
複数社比較し、どの面接官の対応がよかったかなど総合的に判断されているはずです
あなたが”会社の顔”という気持ちで面接に臨む
応募者にとってはあなたの発言や行動こそが会社そのものとして見られています。
入りたい会社か、他の会社にしようか、応募者の判断は面接の時点で判断されているといっても過言ではありません。
- 笑顔を応募者を出迎える
- 聞き取りやすいボリュームとトーンで話しかけましょう
応募者とあなたとは対等な立場であるという意識を忘れない
応募者と面接官はお互いを選ぶ立場にあり、お互いにその権利があります。
面接官は間違っても高圧的な態度で応募者を出迎えないようにしましょう。
いざ内定を出すとなったときに「一緒に働きたくない」と断られてしまうかもしれません。
「伝わりやすい言葉」「トーンに意識する」「笑顔を忘れず」を意識して
面接官同様、応募者も面接官のことを見ています。判断しています。
重要な部分を説明するときは、「ゆっくり、伝わりやすい言葉で話す」事を意識してみたり、応募者が話すポジティブな話には「笑顔でうなずく」とか、応募者の前職でのネガティブな経験には「同調を意識した表情」をするなどを意識し、共感を得られるような場にしていただければと思います。
まとめ
「メラビアンの法則」に関しては、メラビアンの実験の本意とは異なる意味が独り歩きしてしまっているかもしれません。そのため、「視覚情報(見た目の印象)」にのみフォーカスされがちな為、間違った先入観のままコミュニケーションを行っても伝わらないということも多々あると思います。
誰かに感情を”伝える”コミュニケーションにおいては『3V』を合わせ伝えることが重要だといえます。
今回ご紹介をした「メラビアンの法則」に関しては、ビジネスシーンにおける活用ポイント以外においてもまだまだた活用できるシーンがあると思いますので、実践していただければ幸いです。
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